ゲームクリエイター甲子園は、ゲーム制作に携わる学生クリエイターを対象に開催されるインディーゲームのコンテスト。ゲーム会社やプロのクリエイターからアドバイスを受けることができ、ゲーム会社から採用スカウトが届くこともあります。
■「Chicken F ighter」を制作した"Team C hicken" の3人→
ゲーム制作に関わる大勢のプログラマーの担当個所の割り振りやスケジューリングなどを行います。自身もプログラミングをしながらチームリーダー的な役割もこなします。
オンラインゲームなどのサーバーサイドのプログラムを制作するエンジニア。ユーザーからは見えない部分のプログラムを構築する、縁の下の力持ちとも言える存在です。
ゲーム内のB G M やサウンドエフェクトなどの出力処理、戦闘や格闘などのバトル制御やゲームコントローラーからの入力処理など、ゲームロジックを組み立てます。
ゲーム内のキャラクターの挙動やグラフィックス描画、アニメーションやムービー制御を行います。実写と見まがうようなクオリティや高速な表示速度を要求されることも多いです。
各種グラフィックス制作やデータ形式を変換するコンバータープログラム、マップ制作ツール、GUIツール、バトルテストツール、AI制御ツールなどを制作します。ゲーム制作をより効率化するためのプログラマーとデザイナーの橋渡し的な存在です。
これから制作しようとしている未知の映画やゲームの世界観や魅力、印象などを、見る人に一目で分かるように描いた絵(アート)を制作します。コンセプトや世界観に沿って、背景やアイテムを創作する仕事です。
ゲームやアニメなどのキャラクターや背景をデザインし、ゲームのシーンや設定、物語にマッチしたキャラクターや背景を創作します。2Dデザインから3D化することをモデリングといい、モデラーの腕の見せ所となります。
視覚効果や演出効果をデザインし、ゲームシーンを盛り上げる仕事です。攻撃シーンの武器の軌跡や爆発・炎上、雲や霧、回復や魔法のエフェクト表現は、プレイヤーのゲームに対する満足度を上げたり、手応えを感じさせるなど多くの効果をもたらします。
アニメーション展開を意識した骨組みをキャラクターに設置します。また、その骨組みとキャラクターの3Dモデルを紐づけし、扱いやすくするのがリガーの仕事です。テクスチャ―なども作成し、完成したキャラクターの3Dモデルに動きを付け(モーションデザイナー)、アニメーションを完成させます(キャラクタアニメーター)。
ゲームを進めるのに必須となる得点やHPゲージ、選択可能なキャラクターや武器の一覧などをデザインする仕事です。ページ構成や動き、画面遷移、チュートリアルなどをデザインし、テンポよくゲームを進行させます。ゲームや映画の世界で使用される3DCGに技術面で関わったり、デザイン業務の効率化をします(テクニカルデザイナー)。
誰もが楽しいと思えるゲームを自分の手で創る
プログラマー/デザイナーに必須となる基本事項を学ぶ
● ゲーム概論 ● ゲームネットワーク概論 ● ゲームレベルデザイン ● ゲーム制作エクスペリエンス
〈個人制作〉
専門分野の基本事項を学び、個人でのゲーム制作能力を身に付ける
● ゲームエンジン基礎 ● ゲームプログラミング基礎 ● ゲームプログラム基礎理論
〈チーム制作〉
プログラマーとしての役割を果たし、現場に即したチーム開発技術を学ぶ
● ゲーム制作演習 ● ゲーム制作マネージメント ● ゲーム実践制作 ● 産学連携制作
専門分野の幅を広げる周辺技術・関連知識を学ぶ
● ゲームVR/AR基礎 ● 業務基礎 ● 業界研究 ● インターンシップ
社会人としての基本スキルを身に付ける
● 情報リテラシー ● ビジネスマナー ● 英会話
髙橋 洸先生
ゲームクリエイター学科 講師 ゲームプログラム担当
将来ゲームクリエイターとして働くことを見据えた本格的な学びを、松本で得られるのが本学科の特長です。制作中心の非常に実践的なカリキュラムで、個人の知識やスキルを上げるのはもちろん、実際の仕事の現場のようにチームで制作していく過程も1年次から経験します。「ゲームが好き」は、もちろん大前提。そのうえでプロになる意思と覚悟をもち、業界が求める人材に成長することを目指してください。2年次からは「日本ゲーム大賞アマチュア部門」をはじめとする各種コンテストへエントリーし、受賞を目指します。MITの3年間で大きな夢の実現を手にしましょう。
PICK UP
現在のゲーム制作には、UnityやUnrealEngineといった「ゲームエンジン」が使われることが大変多くなっています。本専攻は、プログラミングを中心としたゲーム制作を学習する中で、ゲームエンジンに使用されるC #やC++はもとより、DirectX、ネットワークゲームやA Iなど、幅広い技術を身に付けることができます。
UnityやUnrealEngineといったゲームエンジンを使用したゲーム制作を学習します。一口にゲームエンジンと言っても、モデリング、ライティング、マテリアル、プログラミング、エフェクト作成、サウンド作成、シナリオライティング、レベルデザインなど、ゲームとして完成させるにはさまざまな要素が必要です。他の科目での学習内容がここに集大成となって、ゲームを引き立てます。
C/C++ 言語、C# を中心に学習します。3年間をフルに使い、コンピュータアーキテクチャ、アルゴリズム、数学/物理、ネットワーク、Visual Studio、DirectX、シェーダープログラミング、AI、VR/AR など、周辺技術も幅広く学習し、真の制作力を身に付けます。
最近のゲームは似たようなものばかりで「もっとこうだったらいいな」と感じ、それなら自分で作ろうと思ったのがこの業界を目指したきっかけ。MITでの学びは、とにかく全部が新鮮で、特に入学してすぐ学んだプログラムの書き方や考え方は、一番印象に残っています。今は、何かやろうとしたら自分たちで調べてみるという勉強に変わっています。社会人になって経験を積み、10年後くらいにはフリーでやりたいという夢を持っています。
グラフィックの到達点を極める
プログラマー/デザイナーに必須となる基本事項を学ぶ
● ゲーム概論 ● ゲームネットワーク概論 ● ゲームレベルデザイン ● ゲーム制作エクスペリエンス
〈個人制作〉
専門分野の基本事項を学び、個人でのゲーム制作能力を身に付ける
● ゲームエンジン基礎 ● デッサン
● ゲーム2Dアート基礎 ● ゲーム3Dアート基礎
〈チーム制作〉
デザイナーとしての役割を果たし、現場に即したチーム開発技術を学ぶ
● ゲーム制作演習 ● ゲーム制作マネージメント
● ゲーム実践制作 ● 産学連携制作
専門分野の幅を広げる周辺技術・関連知識を学ぶ
● ゲームポートフォリオ ● ゲームアートディレクション ● 業務基礎 ● 業界研究 ● インターンシップ
社会人としての基本スキルを身に付ける
● 情報リテラシー ● ビジネスマナー ● 英会話
中山 亜由美先生
ゲームクリエイター学科 講師 ゲームグラフィックデザイン担当
本学科を選ぶ皆さんはゲームやゲームグラフィックが大好きで、この方面の仕事に就くことを目的にしていることでしょう。この業界では、技術はもちろんですが、オリジナリティーがとても大切。皆さんが自分の得意分野や目指す方向に早く気づいて、専門性を高め、個性を伸ばしていけるようサポートします。私にとってコンピュータ・グラフィックスを学んだ専門学校での数年間は最高に楽しい時間でした。MITで皆さんもぜひ、そんな時間を過ごしてほしいと思います。充実した設備、環境を十分に活用し、夢に向かってチャレンジしてください。
PICK UP
現在のゲームやアニメ、映画の世界は、ほとんどが3DCGで制作されています。本専攻は、Mayaや3dsMaxといった3DCGアニメーションツールを縦横無尽に使いこなし、ゲーム世界やキャラクターのデザインを中心に学習しますが、ここで身に付けた制作スキルは、映画やCM、アニメーションなどの映像制作にも十分通用するものです。
3DCGアニメーションツールを使った制作スキルを身に付けます。ゲーム分野ばかりではなく、映画やCM制作、建築業界やVR/ARなどで必要とされる技術を学びます。モデリング、シェーディングとマテリアルレンダリング、アニメーション、リギング、スキニング、スクリプト、スカルプト、3Dエフェクト、パーティクルシステムなどをマスターして、あらゆるものをあなたのイマジネーションでデザインしてください。
AdobeCC製品群でのCG・映像制作スキルを身に付けます。ゲーム2Dデザインを必要とする仕事は多岐にわたり、コンセプトアートや世界観設計、背景アート、プロモーションビデオ制作、アイテム、キャラクタデザイン、ユーザインタフェース/ユーザエクスペリエンスデザイン、2Dモーション、エフェクトデザイン、グッズやポスター、WEBサイトデザイン、バナー制作などがあります。こうした多彩な仕事をこなすための技術を、基礎から学習して習得します。
最終的な作品はコンピュータ上で作成されますが、その基礎となっているのは手描きの技術(画力)といっても言い過ぎではないでしょう。この科目は3年間通して設定され、物を見る力(観察力)を磨き、陰影を見抜き表現する力を身に付けます。ゲームのキャラクタデザインや、設定資料作成、映像制作における絵コンテなど、手描きを必要とする場面は多数あります。グラフィックデザインでは、こうした力を養うことが、全てのコンピュータでの作業の基礎となります。
本学科では1年次から積極的にゲーム制作を行います。制作に必要な技術を学ぶことも大切ですが、それを実際の制作で実践することで、確実に身につけていくことができます。また、ゲーム制作は一筋縄では進めない場面も出てくるので、自ら考え応用する力が自然と身につきます。入学して半年後には、全員が個人で1本のゲームを制作し、卒業までには個人やチームで最低でも6~7本以上のゲームを制作します。
他の専門学校では、ゲーム作りについてDirectXなどの基礎から学習することも多いですが、本学科ではまずUnityの使い方を学習し、その学習成果の確認としてUnityでゲームを制作します。どんなツールを使っても、確実に「ゲームを1本作り上げることができる」人材を目指します。その後、ゲームプログラム専攻ではDirectXやUnrealEngineなど他の開発方法も併せて学習するため、開発の幅が広がっていきます。
1年次後期、および2年次後期には、2学年合同でのチーム制作を行います。1年生は、先輩たちからチーム制作のノウハウや開発の技術を吸収することができ、2年生は後輩のタスクをチェックしながらマネジメントの能力を身につけていきます。
実際の職場でもさまざまな年齢・職種の人とチームで制作することになるため、ここでの経験は仕事でも必ず役に立ちます。
国内のみならず世界的なゲームのトレンドや最新情報に触れ、クリエイターとしての見聞を広げるために、イベントや研修に参加。多くのコンテストに挑戦することで、" 本当にみんなが求めているゲーム" とは何かが実感できるはずです。
◆日本ゲーム大賞(アマチュア部門)
日本ゲーム大賞はその年の優れたコンシューマーゲーム作品に授与される賞で、アマチュア部門での受賞はゲーム制作を学ぶ専門学校学生にとっては大きな目標となっています。
◆ゲームクリエイター甲子園
主催:ゲームクリエイターズギルド
◆U-22プログラミングコンテスト
主催:U-22プログラミングコンテスト実行委員会
東京ゲームショウ
千葉市の幕張メッセを会場に年に1度開催される、コンピュータゲームをはじめとするコンピュータエンターテイメントの総合展示会で、最先端の技術にふれることができます。
E3研修
アメリカのロサンゼルスで開催される世界最大のゲームショー。業界関係者や報道関係者向けの新作発表会、最新作の体験コーナーやデモ公開など、世界最先端のゲームコンペティションを見学します。
他の多くの専門分野と同じく、ゲーム分野にも、プロを目指す学びには欠かせないさまざまなノウハウがあります。松本からゲーム業界を目指すためには「いつ」「何を」「どう」学ぶべきか...。本学科では、ゲーム業界で活躍できる人材育成と業界就職に精通したJEDAI(一般社団法人Japan Entertainment開発協会)と提携し、専門家が提唱するクリエイター育成カリキュラムを積極的に導入しています。
君たちの" なりたい" をバックアップします!
熊谷 友介氏
私たちの会社は世の中の「クリエイター」と呼ばれる人を応援するためにさまざまな活動や事業を行っています。ゲームは「企画を作る人」「音楽を作る人」「デザインする人」「プログラムをする人」など、たくさんのクリエイターが力を合わせ、作品を生み出していきます。これからいろいろなことを学び、クリエイターの一員となった皆さんを、さまざまな形でバックアップしていけることを私たちも楽しみにしています!
徳留 和人氏
元日本マイクロソフト株式会社Xbox事業部でプラットフォーマーとして技術提供。現在の会社では教育関係者の支援を行っています。エンターテイメント業界は広範囲で、テクノロジーの最前線。開発現場では人の感情、内にあるものへの訴求が重要となります。新しいものを生み出すこの業界の方々は、コンテンツ制作に正解はないと考えます。あくなきチャレンジャーとして発想を具現化することこそが、明日のクリエイターとしての初手。新しいクリエイターを待っています!
福井 直志氏
関西を中心にゲーム開発をしています。また、JEDAIの西日本支部長としてゲーム教育機関をサポートし、ゲームを学んでいるたくさんの学生に業界に就職してもらい、エンターテイメント業界を活性化してほしいと思っています。新しいテクノロジーの最前線ですが、基本的知識・技術を大切にして、社会が求めるコンテンツを理解して具現化してほしいと思います。そんなクリエイターを業界は待っています!
3つあるゲームデザインルームには、負荷の高いゲームコンテンツの制作でもストレスなく動くハイスペックマシーンと、2D、3DCGデザイン作業もはかどる大型ディスプレイなどを設置し、ハイレベルなゲーム制作・CG・映像制作に最適な学習環境を実現。また中央のエキシビジョンホールには、巨大なLEDヴィジョンを設置!学生たちが制作したゲーム・CG映像などが大迫力で再生されます。いずれはこのエキシビジョンホールに、学生たちが制作したゲームソフトがズラリと並ぶゲームスポットが出現するはず!
大型ディスプレイのパソコンが並ぶ実習室で思う存分制作に打ち込もう!赤色をアクセントカラーとして配色し、制作に向けたテンションも上がる!
グループでの制作中、対話しながら作業しやすい椅子の配置です。各自がノート型パソコンを持参し、ワイワイ議論をしながら制作を進めることも想定しています。
3つのゲームデザインルームに囲まれた、多目的に使用できるスペースで、一方の壁には巨大なLED ヴィジョン(サイネージディスプレイ)が設置されています。
本学科では制作がストレスなく進められるよう、ハイスペックなゲーミングノートPCを購入します。(昨年度のスペックは、Corei7+GeForceRTX、メモリ32GB、ストレージ1TBのSSD)
同じ分野の専門学校へ進学する場合でも、一人暮らしの県外に進学する場合は、自宅から通学する場合と比べはるかに多くの経費が必要。本学科は経費の掛からない住み慣れた県内で、十分な学習環境を提供します。
3年間の進学経費
県外専門学校
ゲーム関連学科
約 800~1,000万円
(学費・住宅関連費・
食費・交通費など)
MIT
ゲームクリエイター学科
約 420 万円
(自宅通学の場合)
業界を超えて求められるハイレベルなスキル!
例えばゲームプログラミングをマスターしていれば、IT業界への就職・転職も容易です。なぜならゲームプログラムは、IT系のプログラムより、数段レベルが高いからです。最近では、IT系の会社から、ゲーム会社へ仕事が発注されるケースすらあるのです。好きなゲーム制作を楽しく学びながら、将来の生きるチカラを身につけよう!
PANEL PLANETを制作しました。チーム内で振り分けた自分の担当を、期限までに頑張ってカッチリ仕上げても、チームとして他のメンバーの作業に目を向けず「これでOK」と思っていた時期が最初はありました。節目で全体を合わせてみた時、うまく足並みがそろわず...。苦いですがいい経験になりました。この応募が、自分として初めて" 外" を意識して作ったゲームで、プログラムのコードへの理解が深まる機会になってよかったです。
「すーぱーきゃのんぼーる」は自分で企画から考えました。一番こだわったのはグラフィック。子どもから大人まで全年齢が遊べるような、ほのぼのとした雰囲気を意識しました。難しかったのはプログラムの部分。このゲーム制作で「プログラムよりグラフィックの方が自分の能力を伸ばせるな」と気付いて、ゲームグラフィックデザイン専攻を選びました。自分としてはよくできたと思っていますが、表現が弱い所があるなどの評価もいただいたので、次に生かしてさらに質の高いゲームを作りたいと思っています。