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自動車整備学科ブログ

ボンネットでオシャレな看板を作ろう

更新日:2023/02/02

カサイです。
ボンネットを使ってカスタムペイントで看板を作ってみました。

今回は、その制作過程をご紹介します。

昨年の秋、実習車両としての役割を終えて引退したトヨタのヴィッツくん。
単体の教材として使えるエンジンやミッション、ステアリング、ブレーキなどを取外して車体はサヨナラ。

その際に、ボンネットも取り外して保管してあったので、それを看板に。

ど真ん中に鈑金実習で治した跡があるけど、綺麗に治っているのでそのまま使っちゃう。
とりあえずシルバーに塗って輪郭に沿ってマスキングテープを貼った。

このテープは曲線を貼ることができる伸縮性のあるやつ。
10mmと2mmの線を二本平行に。
そのあと文字や模様をマスキングしていく。

一旦、全面にマスキングテープを敷き詰め、その上に下書きの紙を置いてカッターでなぞるようにカットする。

↑こんな感じでマスキングが完了。

文字の部分は一旦、新聞紙でマスクして草の模様をブラックで塗装。

↑一晩乾燥させて、マスキングを剥がすとこんな感じ。ええやん!

次にブラックで、縁取りと文字の影を描く。
このグラデーションが入ると「カスタムペイント」って感じがするよねー。

塗装にはカサイ愛用のスプレーガン2丁を使っている。
広い面積を塗るときは大きい方のガンを使い、文字の影など細い線は小さいガンの出番だ。

しっかり乾燥させたら、霧吹きで水滴を乗せる。
これは「ウォータードロップ」という、水滴の立体感を表現するカスタムペイントの手法。

水滴の右下方向からブラックの塗料を吹き付けて乾燥させる。
ガンの風圧で水滴が動かないように、細心の注意が必要。

↑水分が完全に乾燥したら、キャンディーブルーを塗る。
「キャンディー○○」ってのは、飴玉のような半透明の塗料のことね。

縁取りのマスキングテープを剥がして、またキャンディーブルーを塗る。

キャンディーは塗り重ねていくと色が濃くなっていく。
今回は縁だけを明るい青にしたかったので、途中までマスキングしておいたってわけ。

最後に文字のマスキングを剥がしていく。
この瞬間がカスタムペイントで一番楽しいと言っても過言ではない。

仕上げはクリアー塗料でツヤツヤに。
実際にはここからまだ、表面を削って塗装の段差をなくし、またクリアーを吹き付ける作業を繰り返すという地味な作業があるけど、見た目的には一応これで完了かな。

カスタムペイントとは言っても今回のは単純なものだけど、そこそこインパクトある看板になったと思います。
玄関に飾ってあるので、MIEに来る機会があったらぜひ実物を見ていってくださいなー。

ではまた。

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